くるくるフォーラム2016 「食品ロスについて考える」
                                  エコ体験PT 藤井 勝二
 去る3月11日(土)午後、千里市民センター
大ホールにて、食品会社2名の方による講義とプ
ラザ市民研究員による研究発表並びに、三輪主担
研究員(大阪学院大学教授)の司会によるパネル
ディスカッションが、多くの一般市民の方々やプ
ラザ市民研究員参加の中、実施されました。
 冒頭、プラザ西川理事長から、「日本の食品廃
棄物のうち、可食部分と考えられる量は、
世界全体の食料援助量の約2倍に当たり、国民ひ
とり一日当たりでは、おおよそ茶碗一杯分の(1
36g)ご飯量に当たり、食べ残しなどの食品ロ
スについて、後述の発表参加の方々と共に考えた
い旨、フォーラムの意義と目的に触れながらの挨
拶がありました。
 フォーラムの様子
 先ず、山崎製パン(株)大阪第一工場総務課係長 
高垣伸章様より、生産者のお立場から「環境(食品
ロス)への取組について」発表頂きました。同社は
全国27ヶ所の生産工場と事業所で、フレッシュ
な製品の生産物流体制を構築され、食パンはもと
より栄養バランスに配慮した各種サンドイッチ
の製造、地域に根ざした地産地消の国産食材利用
の菓子類の生産、或いは家庭ごみを減らすための
容器や包装の工夫やエコプロダクツの製品開発、
更には自然保護活動や食品リサイクル3Rへの
取組み、そして食育基本法理念の「食を大切にす
る」心の醸成にも取り組んでおられると共に、
 「食品ロス」の低減については、全社的な取り
組みを進展させている最中であるとのことでし

 山崎製パン(株)高垣様の講演
た。
 次いで、イズミヤ(株)人事総務部部長代理
斉藤敬様が、販売流通業者のお立場から 
「フードロス(食料廃棄)を減らすために」を発表
されました。消費者の購買動機、商品・サービス
を買う時の決定条件は?@品質・サービスが良い、
A価格が安い ⇒ 価値(VALUE)が決定条件と
なる。因って価値を上げるためには、「品質を下
げない」・「量は増やす」・「価格は下げる」ことに
なります。
 消費者が食品ロスを増やすことがある!?一
例として、通常1個100円の商品がタイムサービ
スで、2個100円で販売されました。そこで消費
者は買い得だと判断し、4個200円で購入しまし
た。しかし、家に帰って4個は食べ切れず、2個
を廃棄してしまいました。このように、無駄な買
い物が食品ロスに繋がる可能性が大きい! ⇒ 
賢い買い物が食品ロスを減らす! ⇒ 買い得
商品を衝動的に買う前に、「本当に食べられるの
か」「棄てれば逆に損をする」ことも考えて下さ
い。結果的に「事業系廃棄物は減っても、家庭内
廃棄物が減らない」ことが考えられます。

 「賞味期限」と「消費期限」との違いは ?
賞味期限とは、美味しく食べられる期限で、消費
期限とは、安心して食べられる期限で、
即ち「美味しい」/「安心」の違いです。
 ただ保存場所・状態によって同じ期間内であっ
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