なみかわかほこの「私と中国の30年」(24)    
領収書
 ある日本人のお年寄りの旅行団。
 レートの勘定と中国元の札の見方がわからないためか、買物の代金の札をショーケースの上に並べて店員に、さあ、取って下さいという。店員は戸惑いながらもお金を受け取りながら、この阿保な日本人、金をどう思っているかと呆れ顔、日本人は領収書の金額も確認しない。

 カラオケ小姐にチップを300元あげる日本人(中年男性)。この額は中国人の一般的な日当は50元であるから、このチップは大きい。
 空港からタクシーに乗る。大体日本円で1000円か2000円をあげる。これもまた領収書をもらわない。
 いや、運転手にすれば領収書を出せと要求されたところで出せるはずもない。高く取っているから。
 上海空港から一番遠い和平ホテルのあるバンドまでのところを3000円出したと聞いた事もあります。
 領収書をもらわないと忘れ物をしたり、不当な金を払わされたりする事が起こった時にも、どうしようもないのは日本でも同じなのに、お金持ちと、キチッとお金を払う事とは別な事だと思うのですが。

 こちらの領収書を受け取らないやり方が、しいては中国人から日本人は気風がよい、お金持ち、金に執着しない、アホな人種と見られてしまいかねないという事を知っておいてもらいたい。
 両替の明細も大切に保管してほうがよい。出国の時、残った人民元を日本円に戻す時にかならず必要だからです。

 外国に着くと、気が大きくなるのか、すぐ夜の街に出て、ぶらっと入った店で小姐に囲まれ、一晩10万円、10数万円とられ、次の日、気付いても領収書もない、ということは住所もわからない。ケイサツに駆け込んでも後の祭り。これは日本でもある事です。           (2003年記)

一口メモ・・・領収書は、発票(ファピャオ)といいます。

                                   (2003年6月出版「私と中国の三十年」より)