| なみかわかほこの「私と中国の30年」(2) |
| 理解の第一歩は礼儀から |
中国人の国民性としてまず挙げられることは、とても愛国心が強いこと。
外国へ出稼ぎに行く中国人でもその誇り高い民族性は保たれており、面子(メンツ)を非常に大切にします。
相手を良く見て気長に構えたほうが良いように思います。
そんな中国人と付き合うには、国の政策に対する個人の考え、批判などを口に出さないほうが礼儀でしょう。
相手国の政治的問題に口を出すのは失礼なことだと思う中国人も多いし、何よりも日本の政策も自慢できるほどのものでもない。
もし何か中国の欠点を出したいときには、必ず日本の欠点も出す心配りを忘れないようにしたい。
日本人は日本の技術についてすべてのものが世界一だと過信している傾向がありますが、実は日本の技術から生み出されたものにも欠陥商品が少なくないことを日本人の方にも理解してもらいたい。
技術自慢をむやみやたらにしないことが礼儀につながると考えます。
一方で、中国人のなかには「日本人はみなお金持ち」というイメージが根強い。
日本の給与の話題は避けたほうがよろしいのですが、あえて言うなら、日本の給料は日本の物価で生活するための額であって、中国元に換算しても無意味なのですが、もし、そういうことが話題になるならば少し説明をしてあげるのも礼儀の一つと思います。
また、性にまつわる下品なジョークなどは控えることが肝要です。
日本人男性は「スケベ」というイメージがあります。中国に来て金にものを言わせる人もいます。
そんな悪いイメージの上塗りをしないためにも、男性同士でも猥談は禁物。 信用を失うので、酒の上でも自己管理が重要ですね。
日本と中国は地理的に非常に近く、親しみのある間柄である。互いの友好、友情、関心は皆が願うことでもあります。
しかし、日中間では風俗、習慣、国民性にはじまり、考え方、発想も違う。 相手をよく理解しようと努めること、何よりも礼儀を大切にすること。まだまだ交流、相互理解の不足を痛感しています。
(2003年6月出版「私と中国の三十年」より) |
|