| なみかわかほこの「私と中国の30年」(16) |
日本人男性は、常識と節度ある行動を
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日本企業におけるセクハラ問題は欧米でも盛んに報道され、日本人ビジネスマンにはすっかり悪いイメージが定着してしまいました。
中国へも駐在員や、観光客として 日本人が多く訪れるようになり、他国での習慣に応じた礼儀正しさが求められております。
中国では対外開放政策がとられてからというものの、さまざまな面で大きな変化が見られています。その中で特に変化が目立つのは中国人女性の外見です。
派手な服装、紅く塗った爪、金髪の「新人類」が増え、カラオケ店やナイトクラブでも薄着やヘソ出しファッションの女性が踊る姿が見られるようになりました。
だが彼女達に対し、日本人男性は触ったりして痴漢行為のトラブルになることが多いようです。
中国では伝統的に、女性の外見を誉める事は一概に女性を誉めているのではなく一種の軽蔑を込めた行為だという考え方がありました。
欧米女性ならばお世辞でも美しさを誉められれば喜ぶ人のほうが多いかもしれませんが、中国では違います。
改革開放の拡大に伴って「あなたは綺麗だ」と言われて怒る人はいなくなったかもしれませんが、文化大革命時代であればひどい目に遭う可能性がありました。
外見の美しさだけを大仰に誉めることは、かえって内面をけなしていることに繋がると考えられ、「しっかり者」「聡明」「優しい」など内面の事を誉めた方が、尊重されていると受けとめられていました。
中国ではまだこの傾向が残っており、進出の際は注意が必要です。
中国進出企業の増加に伴い、上海にもメーカーや事務所の代表として駐在する日本人が増えてきました。
女性の通訳や秘書をつける男性の方も増えてまいりましたが、中国語を勉強するにも若い女性の教師をつけたり、発音など教師としての資質やレベルに構わず美しい女性だけを歓迎するという人さえおります。
どうして秘書には若い女性が多いのか?女性だから報酬が安いという事はありません。
単身赴任の男性の気持ちはわかりますが、一社の代表として中国に赴き、中国での業務経験もない場合、新しい事業を興すにあたってその美人がはたして片腕になれるのか、適切なアドバイスができるのか?
夜になって、中国側に女性を世話しろと要求する旅行者や、中国人女性を妊娠させたが責任を持たず、金で始末をつけたなどの駐在員の実例も耳に入っています。
女性でつまずいて帰国を余儀なくされた人もいます。
これはまったく自業自得であるだけでなく、日本と日本企業の名誉を傷つけ、会社の運営に悪影響をもたらす事になります。
私の知っているある総経理(社長)は、開業後まもなく女性秘書兼通訳に大切な事務書類を持ち逃げされました。後でわかった事ですが、彼女の住所はでたらめでした。
こういう者はある一定期間日本企業に勤め、知識をつけてほかの会社に再就職すれば経験者扱いとなり身分的、給与的にアップできるという現状もあります。
これを中国語では“跳槽”(テァオ ツァオ)といいます。
こういった通訳の行為にも呆れますが、中国での企業管理者として、もっとも重要なのは人事です。その能力、洞察力もない責任者は日本企業の代表としての資格はありません。
他国では特に日本人として海外での仕事に携わる使命感とどのように他国での仕事を成功させ、順調に生活を過ごす事を念頭に入れておく事をお勧めします。
日本人男性は酒好き、女好き、やたらとどこにかわいい女の子がいるとかの話題を男同士で話合っているのを耳にします。こういう場面を日本にいる妻に聞かせたいと私は思います。
日本に妻、二十歳になる娘までいる男性がここ中国で二十歳位の女性を妊娠させ、日本に連れて帰れない現状、日本の妻と別れるはめになった男性の話。また、成田妻、婿一人、嫁候補?十人同士のお見合いとか。
日本の男性が旅に出た時の気の緩みとレートの差で金持ちになった錯覚、特権。一部の中国人女性が求める海外への出国という憧れ。日本人は皆金持ちと思われています。
日本人男性よ!ここに居れば外国人です。中国でもここは外国なのです。旅の恥はかき捨てではないのです。よーくお考えあれ!
(2003年6月出版「私と中国の三十年」より)
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