| なみかわかほこの「私と中国の30年」(1) |
| はじめに |
昨年(2002年)は日本と中国の国交正常化から30年が過ぎ、中国のWTO加盟と共に両国間の往来が盛んになり、文化面の交流はもとより日本企業の中国進出も多くなってきました。
これは誠に喜ばしいことであります。
最近の日本と中国の新聞によりますと、中国の経済成長の好調と日本経済の相変わらずの低調で、中国では専門技術者の不足と日本では希望退職者、リストラ者などで約40万人の技術者がいるので、これらの人材を中国企業が募集を始めると報道していました。
今や日本人は外国企業に雇用される時代になったといえます。
いずれも、日本国内での生きる道の難しさを物語っていることと、世の中の変化の速さと対応と国外での生きる道の知恵が求められる時代になったといえるでしょう。
しかしながら、近来は政府トップの靖国神社参拝や亡命者の領事館の対応問題、ダイエット商品や農薬などの問題がおこり、長年中国とかかわってきたものにとっては困った問題だと思います。
この件は日本の有識者にお任せすることにしまして、ここでは私が30年間に亘って中国の仕事を通じて感じたことや私の考えなどを少しご紹介いたします。
これから中国に駐在される方、中国を知りたい方などの多少の参考になれば幸いと思います。
中国の広さは日本の26倍あり、人口は日本より11倍強あります。
これを念頭に入れておいてから、いろんなことを理解するヒントにすれば中国を理解するのも容易になると思います。
人口は多いですし、その分いろんな出来事も多く、たとえば発生する犯罪事件も確かに多くあるようです。
しかし、分析の目でこれらを見ると、その背境というか”貧“という字と深くかかわっていることが多いように思われます。
どこの国にも良い面と悪い面はありますし、人間が求める理想の楽園なんてそうはありません。
私たちはなぜ中国(外国)に来たのか、その目的はなんなのか、批評に来たわけでは絶対にないはずです。
こうした背景のもと本書がきっかけとなり、皆様の駐在生活と実務がよりいっそう効果的に、融合したかたちで明るい中国ビジネスに少しでもお役に立てれば幸いです。
(2003年6月出版「私と中国の三十年」より)
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