| 最最新の上海だより(3) 山岡 智子 |
「反日デモ」の嵐が去って・・・といってもデモコースの周辺が被害をうけただけで、あとは平穏そのものでした。
こちらでは、「反日デモ」と言わずに、「渉日デモ」と言います。「渉」の意味は、「関連する」という意味です。ですから「日本に関連したデモ」という意味です。
「反日というと13億の中国人が日本人全部に対して反感を持っているような印象を受けますが、この間私は、マスコミ報道というのは恐ろしいものだと思いました。
1年半余こちらに住んで、実感したことは、静かな日本文化ブームであり、日本語ブームだということです。
そして私の長年の友人たちが表現しているように、「この二十年間高度成長、所得倍増が何回も繰り返されて、中国歴史上こんなに民衆を満足させた政権はありません」というのが現状です。
私は、中国系の企業で働き、外国人の居住区でなく、中国人(しかもあまり裕福でない)のど真ん中でくらしているし、それにほとんど日本人と接することがないのです。
私が日本人とわかるといつもみんな親切にしてくれます。
最初の頃近くのスーパーに入ると、手荷物や袋を入り口で預けるように呼び止められました。つまり万引き防止のためです。万引きの被害が多いらしく、どのスーパーにもたくさんの店員が見張りに立っていますし、入り口で必ず手荷物を預けなければなりません。
でも私が日本人とわかると、次から私が手荷物を預けずに入っても誰も呼び止めなくなりました。それに店員のおばちゃんたちとすっかり仲良くなりました。
わたしがいつもハイネケン(こちらでは喜力シーリー)のビールを買うのを覚えていて、私が入っていくと、「今日は飲むの?」と笑いながら話しかけてきます。真冬には「寒いからもう飲まないよね!」と!
タクシーの運転手さんも私が日本人だとわかると、片言の日本語を話して、自分が以前日本語を勉強したことを自慢します。
先日偶然乗り合わせたタクシーの運転手さんが私とほぼ同じ世代だったので、文化大革命の時はやった毛沢東語録の歌や革命歌を道々いっしょに合唱してしまいました。
とにかくどこに行っても「日本人はやさしくて親切だ」と言われます。
こちらの表現では「日本人には仁義がある」といいます。「仁義」というと、日本ではやくざのイメージがありますが、そもそもは孔子の言葉です。 (2005年6月9日)
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