天神祭における挑戦!!初のリユース食器導入へ
                               エコイベントPT 五十川 有香
 平成25年から祇園祭にて「ごみゼロ大作戦」が
始まり、エコステーションの設置とリユース食器
の導入がなされて4年目となりました。
 今年は、祇園祭と同じく日本の三大祭のひとつ、
約120万人が来場するという大阪の天神祭におい
ても、以前から道路に広がるごみの散乱や分別回
収されたごみもほとんどが焼却処分となっている
ことが関係団体や市民共通の問題となっていたこ
とから、ついに!エコステーションの設置とリユ
ース食器が導入されることとなりました。まずは、
会場の一部である南天満公園のみの実施。私たち
エコイベントPTも、ボランティア隊として参加を
しました。エコステーションは11時から運営開始
されていて、私たちは来場者が一番多い18時〜21
時のシフトに入りました
<エコステーションにて>メンバーの間でも、
初めは「すごい人手で
何が起こるか少し不安」や「ごみの分別なん
か呼びかけて、
いったいどれ位理解
してもらえるのか?声をかけたら怒鳴られるので
はないか?」といった気持ちもありましたが、い
ざ始まってみると、来場者の皆さんは分別に協力
的でした。ただ、やはり初めての取組みであった
ため、『分別回収をしています。』と声をかけない
とエコステーション自体に気づかない方も多くい
ました。声かけはもちろん大切なのですが、騒が
しい中で大きな声を張り上げるのはボランティア
隊が大変なので、例えば、看板や座るスペースな
どに、『ゴミはエコステーションへ分別回収を!』
というような表記をしたり、のぼりだけでなくエ
コステーションの屋根にも表記をしたりすれば、
よりわかりやすくなるのではないかと感じました。
 また、来場者の方々がエコステーションを見て、
「こんなことやってるんや。凄いなぁ。」とか「ご
苦労さん!」というように関心を持ってくださる
方も多く、初めの不安な気持ちは終わるころには
温かい気持ちに変わっていました。
 そして、天神祭が終わってからのFacebookサイ
トでの報告に載っていたごみの散乱がない綺麗な
 
公園の姿はとっても嬉しいものでした。
<天神祭ごみゼロ大作戦 エコステーションにてリユー
ス食器とごみを回収>

 なお、天神祭の「ごみゼロ大作戦」の活動はメ
ディアにも複数取り上げられ、祭りの前年終了時
の様子と今回の取組み終了時の様子を比較し、「エ
コステーションが設置されていたエリアでは散乱
ごみが見られないなど、大きな成果が出ていた。」
と更なる発展に期待を寄せた内容となっていた。
 「日常生活には定着しているはずのごみ出しル
ールや、資源循環型の社会インフラがイベント時
は生かされないということはもったいない。」とい
う思いから始まったこの活動。ごみ処理にも多大
な費用がかかります。京都だけでなく大阪にも「イ
ベントごみ」に対する意識の変化が見えてきたの
ではないでしょうか。今年のリユース食器導入は
4万個でした。来年は天神祭全体で『ごみゼロ大
作戦』が出来るようになることを楽しみにしてい
ます。
 さて、大阪府内で数多くのリユース食器の貸出
事業をしているのがここ千里リサイクルプラザで
す。今年実施している期間限定の貸出料減額は、
エコイベント実施の促進につながるでしょうか。
 吹田市でのイベントのごみゼロに向けたリユー
ス食器の導入の取り組みの充実が図られるよう、
引き続き市民の立場から提言できることを含めて
先進事例から学んでいきたい。
 <お祭り後の南天満公園の様子<BR>
(引用:facebook天神祭ごみゼロ大作戦)>

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